「ふるさと納税」「医療費控除」をなどで、はじめてe-Taxで確定申告する人が、つまづきがちなポイントを、実体験をもとに解説いたします。
いわばヒッカケポイントのような難関が幾つかありますが、予め知っておけば効率的に回避できます。
e-Taxで確定申告の流れ まず、ざっくり全容を知る
準備編が2段階あります。そう準備がすべてです。
準備が出来てれば、e-Taxで確定申告は超カンタンです。
準備編~その1~
- 「源泉徴収票」「医療費明細」「ふるさと納税の受領証」など、確定申告の材料を揃えておく
- マイナンバー通知カードは、マイナンバーカードに引き換えておく
- マイナンバーカード対応のICカードリーダーを用意しておく
※価格は日本製でもamazonで\2000(送料込み)くらい
※最新スマホの特定機種ならbluwtooth接続でICカードリーダーの代用が出来る(対応端末一覧はこちら)
準備編~その2~
- e-Taxのセットアップを行う
※毎年セットアップしなおす必要がある模様 - 複雑なので省略しますが、
ここ(確定申告特集:e-Taxで申告するには)
の手順に従って、
JPKI(という公的認証機関)のソフトをインストール - 最終的に、利用者識別番号と、暗証番号を※詳細後述 ゲットする
※参照するマニュアルによっては、「電子申告・納税等開始(変更等)届出書」を所轄税務署に提出とか、「政府共用認証局(官職認証局))(アプリケーション認証局)」で「ルート証明書」を云々~など、いろんな難しい言葉が出てきますが、ざっくりいうと、上記の流れで、すべてオンライン上で完結します。
実践編
- 「確定申告書作成コーナー」というサイトを開きます
- 準備編その1で用意した情報を登録
- 準備編その2で用意したICカードリーダーにマイナンバーカードを差し込んで、データを送信
- 以上終了!
※税務署に行かず、必要書類も省き、還付金もすぐわかるし、早く振り込まれる。オフラインでやるより超便利!
たくさん出て来るいろんな番号 ざっくり認識しておく
署名用電子証明書/利用者識別番号/パスワード/暗証番号 etc.
似たような名前や、漢字ばっかりで、混乱しがちです・・・
ざっくり下記のように覚えておきましょう。
- マイナンバーカードのいろんな番号
- e-taxの利用登録のためのいろんな番号
1. マイナンバーに紐づく情報として
4種類のパスワード(もとい暗証番号)があります。
- 署名用電子証明書(英数字6文字以上、16文字以下) ※etax画面で「署名用パスワード」と表現される場合もあり要注意
- 利用者証明用電子証明書(数字4文字) ※etax画面で「利用者証明用パスワード」と表現される場合もあり要注意
- 住民基本台帳用(数字4文字)
- 券面事項入力補助用(数字4文字)
e-taxにおいて、基本的に1しか使いません。
※ちなみに、
・これらはマイナンバー発行時に、用紙に記入して登録したものです。
・パスワード5回間違えると、免許証等持って役所に行く必要有り。
・パスワード忘れちゃった人のために言うと、全角半角織り交ぜなきゃダメというルールは無い。
・2~4は共通のものを設定している人も多いのじゃないでしょうか。
・2を使ってマイナンバーのMYPAGE、マイナポータルにログインできます。ここから確定申告サイトとID連携すると、確定申告サイトに遷移したりできます。
2. e-taxの利用登録情報として
- 利用者識別番号 4×4の16桁数字
- 暗証番号(半角英数小文字)
2つともe-taxで必要です。
※e-taxの準備をするときに発行される情報です。発行&使うタイミングが一緒なので忘れる可能性は薄いです。
※利用者識別番号16桁の数字が、最初マイナンバー(個人番号)12桁と混同して混乱しがちですので要注意。
e-taxには 専用ICカードリーダライタが必要?
一部のスマホのICカード読取り機能が使える
- Andoroidスマホや、iPhoneでもICカード(?)の読み取り機能が付いてますが、マイナンバー対応と謳っている端末じゃないと基本的にはダメ。
- 対応機器はこちらで確認可能
- とはいえ、自分のAndroid端末でいけるんじゃね?という人はこのアプリ「JPKI利用者ソフト」がインストール出来るかどうかまずはチェック
PC内蔵ICカード読取り機能では基本ダメ。 らしいが・・・
- マイナンバー/e-taxのヘルプデスクに問合せた所、「PC内蔵のICカード読み取り機能には対応していません」と言われます
- ただ、使える場合もあるみたいです。DELL LATITUDE で試された方のブログ記事
数年前はカードリーダー購入費用に補助が付いたらしいけど既に終了済み。それでも手間や、交通費、印刷費を考えれば、カードリーダー購入を断然おすすめ。
その他 つまづくポイント
JPKI利用者ソフトインストール後 マイナンバーカードが認識しない!?
手順に従って正しくドライバーや、ソフトをインストールして、カードリータも正常点滅しているのに、下記のようなエラーが表示されます。。
「ICカードに接続できません。
ICカードまたはリーダライタを確認してください。」
まるで、ICカードリーダーの接続トラブルのようですが、
単純に、カードを指して無いだけでも、このエラー表示が出ます。
つまり、カード挿して解決しました。
確定申告作成コーナーでエラーになる
エラー番号が表示されていると思います。
下記のサイトで、エラー番号別に対策方法を調べられます。
作成コーナーからe-Taxに送信する途中でエラーメッセージが表示された場合
住宅ローン控除 1年目の確定申告で、参考書類添付の罠にハマる
住宅ローン控除の一年目や、住宅取得資金の非課税枠(贈与税対策)を行う場合は確定申告が必要ですが、その際に「住宅ローンの年末残高証明」「売買契約書」「建築性能評価」などの参考資料提出が必要です。
しかし、通常通りのステップで確定申告の入力を進めても、どうやって参考資料を送付すれば良いか特段案内はありません。郵送するような記載もちらほらありますが、これらの書類はPDF(サイト上はイメージデータと表現されている)で、e-tax上から送信可能です。
どこからPDFをアップ出来るのか?
「e-taxソフト(Web版)」からアップが可能です。
http://www.e-tax.nta.go.jp/index.html
この画面の下の方にあるリンクです。
もはや迷路ですが、「確定申告特集」「確定申告書作成コーナー」などからはリンクされてないので注意が必要です。通常の確定申告作業分を送信した後から、PDFを追加で送ることができます。
サイトが重いのか中々アップできない。
と思ったらIEの下部の方で、ActiveXのようなソフトのインストールで止まっている事に気付きます。中々アップ出来ない場合は再確認してみてください。※私はこの罠に気づかずPDFを軽量化したり等1時間以上無駄にしました。
以上です。
他にも幾つか細かいハマるポイントがありますが、大きな所は以上でした。
デジタル化すべきところは、どんどんデジタル化して効率化していきたいですね。